押元 一敏
Kazutoshi Oshimoto
ただありのままに石を描く。これは、私が大学卒業して間もない時期にも描いていたモチーフでもありました。歳を重ねてモノを観る目に深味が増して再び挑戦するに至った次第です。石それ自体は特別なものではなく、むしろ描かれることによって特別な存在になるのかもしれません。制作の過程で写実と抽象、偶然と必然、自然と作為、知性と精神、時間と空間といった相対性の葛藤からこれまでにも多種多様な表現を繰り広げてきました。これらの考えは、山水や造園にも共通する点でもあり、心静かに庭と対峙するかのような作品になればと思います。余計なものを削ぎ落とし、久々に丸裸になったような大きな気持ちで取り組むことができました。昔と比較して今は、何か少し分かったような気がしています。
押元 一敏
Kazutoshi Oshimoto
1970 | 千葉県生まれ |
1995 | 東京藝術大学美術学部デザイン科卒業 |
1997 | 東京藝術大学大学院美術研究科修士課程デザイン専攻修了 修了作品デザイン賞 |
1998 | 三溪日本画賞展 大賞 |
2008 | ShinPA!! / おぶせミュージアム・中島千波館、佐藤美術館(以降’20まで) 雪梁舍フィレンツェ賞展 佳作 |
2012 | Artist Group −風− 入賞 / 東京都美術館(以降’13 ’15) 個展『コレマデトコレカラ』 / おぶせミュージアム・中島千波館 |
2015 | 郷さくら美術館桜花賞展 大賞 |
2015 | ShinPA in 諏訪 / 北澤美術館(以降’19まで) 個展 / 日本橋高島屋(以降’18) |
2019 | 『モリカラモリヘ ~8人の作家と東京藝術大学デザインプロジェクト』 / 信州高遠美術館 |
2020 | 個展 / 日本橋三越本店 |
2019 | 個展 / ちばぎんひまわりギャラリー |
東京藝術大学准教授 日本美術家連盟会員 |
石舞台古墳
162.0×388.0cm
2023年 第3回「FROM〜それぞれの日本画」出品作
富士礼讃
210× 600 cm
2022年 第2回「FROM〜それぞれの日本画」出品作
静黙 Silence
180× 480 cm
2021年 第1回「FROM〜それぞれの日本画」出品作